
「速読はバカの早食いと同じ!」ロクでもない情報を遮断し、人類の「知の遺産」を味わい尽くせ! ショウペンハウエル、ヴィーコ、三島由紀夫、ヤスパース、三木清、ニーチェ、大江健三郎、ヘッセ、小林秀雄、ゲーテ……。彼らはどのように本を読んだのか!
「速読はバカの早食いのようなものである。単に腹を満たすのが目的ならマクドナルドのハンバーガーでいい。一流のレストランに大金を払って『栄養』を求めるバカはいない。そのレストランが提供する技術に、魂が突き動かされていく。その過程・時間にこそ、意味がある。古典を読むのは、過去に存在した偉大なレストランで食事をするようなものだ。これ以上の贅沢はない。では具体的になにを読めばいいのか? 過去を振り返れば、すでに道は示されている。本書では先人の知恵に学びながら、再びそれを示していく。大事なことは、真っ当な世界に連なる意志をもつことだ」(「まえがき」より)
「人間として生き延びるには、自己啓発本とはまったく別の意味における『スキル』が必要になる。それは、自分を救えるのは自分ではないと気づくことだ。自分の力などたかがしれていると思い知ることだ。偉大なもの、崇高なものは、それを教えてくれる。本書では人類が到達した場所と、そこに至る『思考回路』を振り返らないと未来はないという事実を示した。くだらないものと距離を置き、価値あるものに触れ続けなければ、家畜として死ぬだけだ」(「あとがき」より)